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🔒12.木星はなぜ幸運星なのか?

mi-ke
宙見の神秘学
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12_5月号

占星術のマテリアル

11話からの続き)

 占星術の素材(マテリアル)として、一番、わかりやすい星は「太陽」です。太陽は、言うまでもなく、人を、そして人だけでなく、地球に棲まう生きとし生けるものすべてを養っています。

 同じように、月やその他の惑星も、私達の身体と心に影響を与えているのではないか…とするところに、まず、占星術の根拠を見ることができるように思います。

 いにしえ人は、おそらくそのままを感じていたと思うのですが、この発想は、とても自然で正当な感じを覚えるのですが、いかがでしょうか。

 しかし、また、こんな風にも思います。もっと昔…マホメットやキリストや仏陀が産まれた頃より、もっともっと、はるか昔、人間が占星術の根拠や動機を欲していなかった時代があったのではないだろうか、と。

 古代の人々は、現代人が太陽の恵みをごく自然に受け取るように、その他の惑星の恵みを受け、その影響を敏感に感じ取っていたのではないか、と。それは、私達が、手のひらを太陽にかざして(暖かい)と感じる感触と似ているのではないでしょうか。

 月や惑星が、自分の心や体のどこかに作用している感触を、古代人は、まるで今の私達が、太陽を見たときにまぶしく感じるのと同じように、まざまざと「何か」を捉えていたとは考えられないでしょうか。

 私達は、確かに、いにしえ人のような鋭敏さを損なってしまったのかもしれない。それでも、私達は感じます。夜空を見上げる星の瞬き、輝き、そして惑星の色の微かな違い。そんなことをわざわざ意識して眺めることもないけれど、私達は無意識の内に、星々の持つ個性をかぎわけて受け取っているはずです。

 オリオン座、カシオペア座、北斗七星…星座の並びの美しい配列。和音の旋律にも似た、それぞれの個性を私達は知っています。空気の澄み切った冬の夜、もしもそれらの星座を見つけたとき、私達はどの星の並びであれ、等しく「美しい」と感じるでしょう。

 個性のある美しい配列。ただ私達の心の奥底ではオリオンとカシオペアの旋律の違いを感じ取るセンサーのような感覚が働いているはずです。それはドミソとドファラの和音の違いを聞き取れる五感のようなもの。それは、違いがあるというだけ。

 オリオンにはオリオンの、北斗七星には北斗七星の印象(個性)が、ただ存在するだけです。これが占星術のマテリアルです。そして、ここにこそ占星術の、はじめのはじめの動機があると、私は考えています。


 それでは、さっそく幸運の木星について考察していきましょう。

jupiter.png

 驚きの宙見の神秘学、いよいよ、本編がはじまります✨


思索の木星

 木星は、太陽系惑星の中で最も大きい星です。そして、夜半の明星と呼ばれるように、ピカーっと明るい星です。(今の時期でしたら、明け方の東の空に見えます……

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